5月22日に松阪球場で行われた第2試合、東邦−静岡学園の観戦記です。
静岡1位の静岡学園が東邦とどういう試合をするかに注目しました。
また東邦のピッチャーがどのくらい通用するかにも注目しました。

東邦
100040000|5 H12 E0
100010010|3 H9 E0
静岡学園

東邦
小森、上村−都築
静岡学園
鈴木、古本−澁谷

投手成績
東邦
小森(1) 4回 50球 被安打4 四球1 三振0 失点1
上村(10) 5回 67球 被安打5 四球1 三振4 失点2
静岡学園
鈴木(10) 4回1/3 83球 被安打10 四球3 失点5
古本(1) 4回2/3 56球 被安打2 死球1 失点0

小森投手は松蔭戦で見ています。今日は立ち上がりからボールが高く、その分苦しんだ印象。まっすぐの球威はさすがに押していました。
上村投手も松蔭戦以来。スライダーのキレ、コントロールが良く、まっすぐもまずまず走っていました。
鈴木投手は右のオーバーハンド。ステップの狭いフォーム。腕の振りの速い本格派のピッチャーです。牽制がうまいピッチャー。
古本投手は右のスリークォーター。小柄で球威はそんなにないのですが、コントロールが良くて、テンポも早いため的を絞らせない。さすがエースナンバーという投球を見せていました。高校野球のピッチャーのお手本のような投球。

(試合経過)
東邦は初回、先頭の奥村がいきなり2ベース。1死後、3番の岩瀬の打席でランナーが飛び出してアウト。しかしランナー無しから、岩瀬、石川連打で2死1、2塁とし5番上戸がタイムリー。1塁石川はオーバーランタッチアウトもありましたが、とにもかくにも東邦が1点先制。
1回裏、先頭の小杉に四球。犠打と凡退で2死2塁とし4番澁谷がライトオーバータイムリー2ベースですかさず同点。
3回表には、1死1塁から牽制アウト。4回にはゲッツーとチャンスを作りながら活かせない東邦。静岡学園も2回、3回と出したランナーを犠打で送ってチャンスを作るも得点は奪えず。
5回表、先頭都築が2ベース。小森に代打木俣で勝負に出るも粘ったものの凡退。1番奥村の当たりは、内野のいい守備でしたが内野安打となり、四球もあって1死満塁。ここで3番岩瀬がレフトへ2点タイムリー。さらに石川がカーブをうまく捉えて左中間へ運び2点タイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、古本。古本は死球を一つ与えたものの後続を抑えます。東邦は4点勝ちこし。
しかし5回裏、替わった上村からヒット2本で2死1、2塁をし4番澁谷が今日2本目のタイムリー。5−2と追いすがり5回を終了。
6回以降、東邦は古本の投球術に翻弄され、チャンスらしいチャンスすら作れず。完全に沈黙します。
静岡学園も上村の前に、6,7回は三者凡退でしたが、8回裏、1死から4番澁谷の2ベースを足がかりに2死1、2塁から7番関がタイムリー。5−3とします。尚も1,2塁でしたが、代打の土屋を上村が抑え、9回も3人で抑えて東邦が勝ちました。

東邦の序盤の拙攻を見たときは、かつて同じ松阪球場で行われた東海大会の試合にダブって見えて、東邦にとって、松阪は鬼門?なんて思いましたが、3番岩瀬、4番石川が見事にその雰囲気を打ち払いました。県大会ではところどころ守備でミスがありましたが、この日はそういう部分は見せず。ピッチャーを含めてしっかり守っていました。ただ、打線は古本投手に完全に翻弄されました。こういうコントロールのいいピッチャーというのは意外と打てないんだな、と思い知らされました。走塁ミスなど、課題も多いですが、夏までに仕上がってくると怖いチームですね。

静岡学園は、さすが静岡を制しただけあって、好チームでした。投手交代が1テンポ遅かったのは響きましたが、ほぼ互角の戦い。4番の澁谷君はすべての得点に絡む3安打で2ベース2本。4番らしい働きを見せていました。
なによりエースの古本君のピッチングには驚かされました。166cmと小柄の右スリークォーター。最初見たときはそんなに球威もないし、なんでエース?なんて思いましたが、見事なコントロールと小気味いいピッチングで完全に東邦を翻弄する姿には、高校生の投手としてのお手本にしたいピッチングでした。すばらしい。
お互いノーエラーでしたし、拙攻はありましたが、なかなかいいゲームでした。