5月2日に熱田球場で行われた第1試合、高蔵寺−杜若の観戦記です。
豊田大谷を破って駒を進めてきた高蔵寺がどんな力を持っているか、また杜若相手にどういう試合をするかに注目して観戦しました。

高蔵寺
000010020|3 H8 E2
10000400×|5 H8 E0
杜若

高蔵寺
梶尾、杉本―太田
杜若
三浦、河野―尾西

投手成績
高蔵寺
梶尾(1) 7回 110球 被安打8 四死球6 三振1 失点5(自責点4)
杉本(10) 1回 21球 被安打0 四球1 三振1 失点0
杜若
三浦(10) 5回 89球 被安打5 四球3 三振3 失点1
河野(1) 4回 93球 被安打3 四球6 三振5 失点2

梶尾君は右のスリークォーター。あまり力を入れて投げずに、低めに投げて打ち取るのが信条のピッチャー。自分からは崩れにくいピッチャーに思います。
杉本君も右のスリークォーター。やや小柄。スライダーはまずまずのキレ。
杜若の三浦君は始めてみました。極端に上から投げるピッチャー。まっすぐはまずまず速いが、コントロールはあんまり。
河野君は愛知戦で見ています。この日も無駄な四球が多かった。 

(試合経過)
1回裏、先頭の増田が四球。2番山口はバスターで1,2塁間、完全にヒットでしたが、ランナーに打球が当たりランナーアウトの珍しいプレー。次打者のところで盗塁と送球エラーで3塁まで進み3番安田のショートゴロを守備がややはじきランナーホームイン、杜若先制。
高蔵寺は2回にヒットと四球2つで2死満塁まで行くも無得点。以降4回までは毎回ランナーは出すも得点出来ず。
一方杜若も、2〜4回まで毎回ランナーは出すも無得点。
ようやく5回表、1死から連打で1,2塁。2死後4番山本がタイムリー2ベース。同点も1塁ランナーはホームで惜しくもタッチアウト。
6回表、1死1塁から7番吉田の当たりをセカンドがグラブトスを鮮やかに決めてゲッツー。これで流れを引き寄せた杜若はその裏、ヒットと四球2つで無死満塁とし、6番河野のセンターライナーが伸びて、目測を謝り走者一掃の3ベースとなります。1死後、代打岩本がタイムリーを放ち5―1とリードを広げます。
毎回のようにランナーを出しながら、チャンスを広げられなかった高蔵寺は8回表、2死無走者から四球とヒットで1、2塁。8番太田がライト前に落ちるヒットにライトが飛び込み後ろに逸らしタイムリー2ベース。さらに満塁から1番近藤がピッチャー強襲のタイムリーで5―3と詰め寄りますが、代打の宮川が倒れ追いつけず。
9回表も先頭が四球で出ましたが、後続が倒れ杜若が勝ちシードを確保しました。

一言で言えばグダグダ試合。とにかくお互いに四球が多すぎました。特に杜若のエース河野君はピリッとしなくて・・・。野手もやっぱりだれてしまうと思うので、もう少し無駄な四球を減らしたい。
杜若はところどころ目を見張るいいプレー(グラブトスゲッツーや1回の3塁ランナーの走塁など)もあるんですけどね。一発勝負で綻びにならないといいな、と感じます。

高蔵寺は、6回のプレーが勿体無いといえば勿体無い。ただ、そこ以外は粘って抑えたし、うまく術中にはめていた感じもしました。公立らしいいいチームの片鱗はみれた気がします。初回を除き毎回ランナー。もう少し点を取りたかったですね。
でも杜若と五分で戦っていたし、豊田大谷に勝ったのもまぐれじゃないのは分かりました。