4月19日に小牧球場で行われた第1試合、愛知−杜若の観戦記です。
一度新チーム結成直後に見ている愛知。その後の戦績を見ると、ピッチャーがイマイチのような感じでしたので、投手の力が杜若にどこまで通用するか。
杜若もノーゲームになった秋の試合だけ見ています。秋の辞退を受け、出直しの春。チーム力がどのくらいかに注目して観戦しました。

愛知
2000001000|3 H5 E1
0030000002|5 H8 E1
杜若
(延長10回)
愛知
小酒井、野垣―白谷
杜若
河野―尾西

投手成績
愛知
小酒井(1) 6回 121球 被安打5 四球8 三振6 失点3
野垣(11) 3回2/3 54球 被安打3 四球3 三振1 失点2
杜若
河野(1) 10回 157球 被安打5 四死球8 三振4 失点3

小酒井君は右のオーバーハンド。上背はそんなにないです。球威、コントロール共に今ひとつ。丁寧には投げようとしているのは良く伝わってくるのですが、ストレートの四球も多くリズムがよくなかった。
野垣君は秋に見たときはエースナンバーでした。右のサイドハンド。サイドの割にはクセが少ない球に見えます。
杜若はエースの河野君が完投。去年の夏もエースでした。右のサイドに近いスリークォーター。球は結構速いですが、ストライクボールがはっきりしていて、コントロールに苦労していました。

(試合経過)
1回表、四死球で2人のランナーが出て、2死1、3塁から5番岩田が右中間突破の2点タイムリー3ベース。愛知が2点先制します。
1回、2回と四球を3つ貰いながら活かせなかった杜若は3回裏、先頭から連続四球と犠打で1死2、3塁とし、3番安田が2点タイムリー。送球間に2塁に進み続く4番尾西がセカンド強襲ヒット。好走塁もあって生還し杜若が逆転。3―2とします。
ここからはお互いにチャンスは作るものの得点が奪えないジリジリした展開。
4回表、愛知は1死1,3塁にするも内野ゴロでホーム憤死もあり得点ならず。
その裏杜若は、2死から四球とヒットなどで2,3塁にするも無得点。
5回裏、1死2,3塁にするも、内野ゴロ2つで無得点。
6回表、1死から四球2つを貰うも得点出来ず。
6回裏、1死満塁で、3番4番を迎えるも凡退。
ようやく7回表、四球と内野安打で1死1、3塁とし、3番奥村のゲッツー崩れの間に得点。愛知が同点にします。
7回裏、愛知は代打が出た関係でピッチャーを野垣にスイッチ。野垣が8回に四球を2つ出すも、2イニングを無安打に抑え、9回の攻防に入ります。
9回表、2死から1番伊藤がヒットで出塁。初球に盗塁を成功させ、2番河野の3球目にエンドラン。サードの右へのゴロをサードが弾いてレフトへボールが行く中、コーチャーが止めるも本塁突入。しかしいいボールが返ってきて本塁タッチアウトとなりました。
9回裏、2死1,2塁から、8番古村がレフト線に近いところにヒット。サヨナラかと思いましたが、当たりが良かったことと愛知が最短での中継プレーで本塁タッチアウト。この攻防はすばらしかった。
10回表、2死から四死球2つで出るも活かせなかった愛知。
その裏、2死から四球と盗塁で2塁へ進み、3番安田がサヨナラ2ラン。杜若が競り勝ちました。

9回の攻防はすばらしかった。そこまでの残塁、拙攻、四球合戦は正直接戦とはいえお互い褒められた内容ではなかったですが。愛知の9回。コーチャーは止めましたが、僕は行くべきだと思いました。俊足の伊藤君でしたし。結果的にはコーチャーが正しかった訳ですが、杜若の返球も良かったし、紙一重のプレーだったと思います。個人的にはランナーを責めないであげてほしいプレーでした。
10回裏、ランナーが2塁に行った時点で、打席の3番、次の4番は当たっていて、5番はノーヒットだったので、満塁まで含めて考えるべき、と思った矢先にホームランが出ました。難しいところですけどね。夏だったらまた違ったと思いますが。
愛知では先頭の伊藤君が目立ちました。攻撃、守備、なかなかいい選手です。なんにせよ四球が多すぎます。低めをあんまり取らない審判でしたので、仕方ないかもしれませんが・・・。ある意味徹底したから3点で済んだのもあるのかな。

杜若は総合力では上回っている印象でしたが、あと一本が出ない。正直展開としては最悪の展開だったと思います。そんな中、落ち着いたプレーで勝ち越しを阻み、サヨナラにつなげたのは良かったと思います。上位打線は力があるので、いかにうまく点に繋げるかですね。河野君が去年と同じで四死球でリズムを失っていたのは課題です。