9月28日に熱田球場で行われた3位決定戦、菊華−中京大中京の観戦記です。
こういう節目の試合では私学4強の底力が物を言う気がしていた試合前。思ったとおりに中京が底力を発揮した試合となりました。

菊華
00000|0 H2 E1
5212×|10 H13 E0
中京大中京

菊華
吹ケ、里見、諸岡―張本、横井
中京
山田―磯村

投手成績
菊華
吹ケ 1回0/3 39球 被安打7 四球0 三振0 失点6
里見 2回0/3 34球 被安打6 四死球3 三振0 失点4
諸岡 1回 20球 被安打0 四球2 三振0 失点0
中京大中京
山田 5回 73球 被安打2 四死球4 三振4 失点0

(試合経過)
1回表、菊華は三者凡退。
1回裏、1死から2番小木曽が2ベース。3番河合完、4番堂林が連続タイムリー。6番磯村もタイムリーで続き、7番岩井川が2ラン。8番金山にもヒットが出て、エラーもあり、後続は抑えたもののこの回打者10人で中京が5点を先制。
2回裏、先頭の小木曽にヒットを許したところでピッチャーを里見にスイッチ。1人を打ち取った後、ヒットと死球で満塁となり、6番磯村が2点タイムリー。7―0。3回裏、1死3塁から3番河合完がタイムリー。8―0。
4回裏、連打と四球で無死満塁となったところで諸岡仁スイッチ。しかし押し出しで1点を失い、1死満塁からゲッツーを取れたところで1塁送球がそれてホームイン。10―0。
菊華は3回に2死からヒットと四球を出したものの無得点。5回も2死満塁まで攻めましたが最後は三振に倒れ、コールドが成立。中京が東海大会進出を決めました。

初回から中京の打線が爆発しました。前日に吹ケ君と同じタイプの享栄川口君と当たっていたのが良かったのかな?と思いました。ちょっとボールが高いところを逃しませんでしたね。また、ホームランの岩井川君や3安打の磯村君は1年生。彼らの活躍は見事でしたね。
ピッチャーの山田君は制球に課題は残るものの、この日は基本、丁寧に投げていました。打撃の強いチームにどこまで投げられるかが鍵になります。主戦の堂林君が東海大会に投げれるか分からないだけに、山田君と森本君の頑張り次第になりますからね。
中京大中京は打線は旧チームより上のような気がします。投手次第では、東海大会を勝ち抜く力はあると思いますので、しっかり整備してほしいですね。

菊華は東海大会まであと一歩でしたが、この日は力負けでした。1回表の河合完君の打球を正面に入ろうとして打球を蹴った感じでタイムリーとしたのがきっかけになってしまいました。そこから火のついた打線は止められませんでした。
こういう経験をいかに次につなげるか、セカンド私学と呼ばれる高校から抜け出すきっかけにしていってほしいですね。一過性で終わらないようにしたいところです。