1日に草薙球場で行われた、静岡大会の決勝戦、常葉菊川−静岡商の観戦記です。

ものすごい熱気とお客さんの雰囲気でした。レベルの高いチーム同士の決勝戦だったと思います。

ランニングスコア

常葉菊川
000000702|9 H12 E0
101000000|2 H7 E4
静岡商

常葉菊川
田中 。慌鵝。隠横控紂“鎔詑韮掘〇融犁紕魁〇或僑検ー催寸

静岡商
大野 。慌鵝。隠毅亀紂“鎔詑韮隠押〇融犁紕粥〇或僑供ー催寸后兵責点7)

常葉菊川の田中君は言わずとしれたサウスポー。確認できた中でのMAXは137k。序盤はややコントロールが甘い場面もありましたが、しり上がりに良くなる辺りはさすがです。

静岡商の大野君は小柄なサウスポー。2年次よりも明らかに球威が上がっていました。MAX138k。マウンドで躍動する姿がすばらしかった。まさにエースという姿でした。

試合経過(敬称略)

1回表は菊川は3者凡退。
その裏、先頭桑原にいきなりデットボール。バント失敗などがあり、2死1塁で4番の鈴木崇が右中間突破のスリーベース。静岡商が先制します。

2回表、菊川は相手のエラーもあり、2死2、3塁を作るも、後続が倒れ0点

3回裏、1死から桑原が四球で出塁。石岡捕手から、2盗3盗を決め2死3塁とし、3番大野が粘って9球目にタイムリー2ベース。自らのヒットで2点目を奪います。

菊川は4回〜6回まで、毎回ヒットでチャンスを作るも、大野が踏ん張り無得点。

一方静岡商も4回〜6回は、ヒットは出るものの無得点。
6回は2死2塁で3塁線の当たり、これを抜かせずに1塁でアウトにしたプレー。これで常葉菊川が流れを引き寄せました。

運命の7回表、まず、6番酒井、7番石岡が連続ヒット。8番前田の2球目に意表をついたダブルスチール。3塁2塁オールセーフとなり、一気にチャンスが拡大。動揺を隠せず前田に四球。満塁で9番田中の当たりは、完全に打ち取った打球が1塁とピッチャーの間。ピッチャーが取るも、1塁のカバーのいなくて内野安打。まず1点。
1番高野には粘りに根負けして四球、押し出しで同点。
2番町田の当たりはショート正面のやや弱いゴロ。これをショートが焦って、ホームへの送球が1バウンド。キャッチャーがはじき痛恨のエラーで勝ち越します。
続く長谷川の打球も3塁線の弱いゴロ。サードの判断ミスもあり、オールセーフ。
4番相馬がライトへ犠牲フライを上げ、5点目。不運な打球やミスもあり5点を一気に菊川が奪います。
ここで止めたかったのですが、2死後、酒井がこの回2本目となるヒットを2ベースで放ち、トドメとも言える7点を奪い、勝負を決めました。

8回はエラーなどでランナーを2人出しながらも踏ん張った大野でしたが、9回に2点を奪われ、計9失点。力尽きました。

静岡商も8回裏に反撃しますが、1死1,2塁で5番増田がレフトへヒット。ここでホームに回すが、レフトからストライク返球でタッチアウト。これで完全に決まってしまいました。

結局9−2で常葉菊川が静岡商に勝ちました。

静岡商は試合前の円陣の時に、全員で手を繋いで瞑想?をしていました。
なにより応援がすごかったです。スタンドも凄いのですが、内野の一般席でも自然発生的に大野コールが起こることもあり、静岡商の伝統の力を感じました。
大野君は、自らを鼓舞し、味方を勇気付ける姿が印象的でした。また、それをリードする増田君のリードもさえていました。そこを崩してきた菊川の攻め(Wスチール)が見事だったわけですが・・・。これは相手を褒めましょう。

常葉菊川は相手にも研究され、苦しい試合をしてきたのが良く分かりました。ただ、それを跳ね返す力もまた身に付けてきたのも分かりました。7回の集中力は見事。相手のミスに乗じた形なんですが、走塁などで、プレッシャーを与えた結果だと思います。
また、菊川って無駄がないんですよ。たとえば、1塁への走塁でも際どいところをヘッドスライディングするのではなく、より速く到達するために駆け抜ける。そういう無駄を一切省いた洗練された凄みを感じました。バントをしない代わりに走塁を磨いたというのも伊達じゃないと思います。甲子園でも楽しみです。
バントと言えば、田中君がバントをしただけで、どよめきが起こっていました。それだけ菊川がバントをしないというのは浸透しているのですね。面白かった。
石岡君の肩はやばいくらいすごいです。そこを果敢に攻めた静岡商も見事だったわけですが。

静岡大会の決勝戦。とても堪能させてもらいました。常葉菊川には春の王者としてのプレッシャーもあるとは思いますが、また一味違う姿を見せて、一つ一つ勝ちあがってほしいと思います。