第2試合は、昨秋の県大会も初戦でくしくもぶつかったチーム同士の再戦となりました。
ランニングスコアです。
中部一001002000 |3
大 府100000102×|4
中 朱 130球被安打9四死球6三振6失点4
大 小山 102球被安打7四死球0三振1失点3

どちらも好投手として名高いエースの登板。
朱君は右のオーバーハンドから力のある球を投げ込みます。確かに球は速い。ただ、今日はストレートが終始抜け気味で高めに浮くボールが多く、序盤から苦労しました。最後まで、まっすぐのコントロールは戻らないままでした。
小山君は球自体に力はあるものの、それに頼ることなくコントロール重視の打たせて取るピッチング。内野ゴロがとにかく多く、四球も0。そして三振は1つ。これが本来のピッチングなのでしょう。内野の乱れでの失点や、連打を喰う場面もありましたが、総じていいピッチングだったと思います。

初回、小山は内野ゴロ3つで3人でしとめるすばらしい立ち上がり。一方朱は投球練習の時からストレートが抜けているのが気になったが、いざ相手に投げ始めてもやっぱりだめ。先頭の高野にヒットを許すと、途中送りバント失敗もはさみながら、四球3つ。押し出しで1点を献上する。なんとかその場は1点で食い止めたものの、最悪の立ち上がりとなってしまった。ただ、大府の側から言えば、ここでつぶしきれなかったことで朱を立ち直らせるきっかけを作ってしまう。
2回の裏にもエラーとヒットで2人ランナーを出し、2,3塁まで攻めるもタイムリーが出ずに無得点。
すると3回、大府は相手に2死から送球エラー2つで同点にしてしまいます。また4回にも2死1,2塁でヒットを放つもホームタッチアウト。このあたりから朱が立ち直ります。ストレートは相変わらず抜け気味だが、スライダーが決まりだし、うまくストレートと組み合わせて打ち取っていきます。

こうなると中部大第一に流れがくるのですが、なかなか捕まえ切れません。5回はノーアウトから連打でチャンスを作るもその次のバッターがキャッチャーからの送球を妨害したとして守備妨害でアウト。結局この回は得点できず。
しかし6回、3番水野の2ベースを足がかりに2本のタイムリーで2点勝ち越し。3−1とします。

7回の裏に大府が代打広瀬の2ベースから1番高野のタイムリーを生み1点差。そして7,8,9回を小山がしっかり抑えたために、最終回に山がきます。

2死1塁からヒットと死球で満塁。4番東間のあたりはぼてぼての遊ゴロ。これを無理にアウトを取りに行きセカンドへ悪送球。2塁からサヨナラのランナーもかえり大府が逆転勝ちを収めました。

朱は最終回も四死球を2つ。最後までコントロールに苦しみました。ミスで接戦となり、ミスで試合が決まりました。中部大第一にとっては、もしこれが夏だったら悔やんでも悔やみきれない負け方。これを糧に夏に向けてチーム力を上げていってほしい。
一方の大府。小山投手がよかった。が守備はいいプレーもあったがミスもあった。このあたりをしていては甲子園は厳しい。とりあえず、秋と同じく初戦を中部大第一に競り勝ったので、このまま勢いにのる可能性もあるが・・・。本番は夏。ここに向けてどうミスを減らすか。心がけていってほしい。

期待通りの接戦になったのはよかったが、最後がエラーということで、そこが残念でした。お互い、投手はさすがという力を見せてもらいました。朱君は調子が悪いのか、もともとなのかはわかりませんが、もう少しコントロールがほしいですね。

大府は次、豊田大谷と愛産大三河の勝者とあたります。どちらがきても難敵です。とりあえず楽しみですね。